Twitterにおいて、デマ・曲解・拡大解釈によって、安倍政権擁護を繰り返してきた有名アカウントのDappiさん

このDappiさんが、実は、内閣情報調査室なのではないか、という噂があります

その噂を受け、僕は「Dappiさんとの関係が疑われている「放送法遵守を求める視聴者の会」も内閣情報調査室なのでは?」との疑いを抱き、先頃、行政文書開示請求によってその疑惑を強めました


今回は、本当にDappiさんと「放送法遵守を求める視聴者の会」が内閣情報調査室なのか検証したいと思います


Dappi=内調? 「視聴者の会」=内調?(これまでの経緯の復習)


そもそもなぜDappi=内調などという話が出たのか

それは2020月6月12日の野党合同ヒアリングにおいて、電通から内閣官房への出向者の存在が明らかになった文脈で、

"複数の事業者を使って野党議員の発言の監視と誹謗中傷を組織的に行っている者がいる"

との情報が出てきたことが発端です

これを受け、Twitterにおいて「開示請求の鬼」と呼ばれるWADAさんが、内閣情報調査室に行政開示請求をかけました

"Twitterにおける「Dappi」なるアカウントについて、内閣情報調査室が有する一切の文書"

その結果が、以下の文章です

"本件開示請求の対象となる行政文書は、Twitterにおける特定アカウントに関わるものであるが、本件対象文書の存否を明らかにした場合、内閣の情報機関である内閣情報調査室の情報関心等が推察されることとなり、それによって、悪意を有する相手方が対抗・妨害措置を講じるなど、当室が行う業務の適正な遂行に重大な支障を及ぼすおそれがあり、ひいては我が国の安全が害されるおそれがある"

行政文書がない場合、基本的にはどの省庁も「不存在」とハッキリ書いて寄越します

つまり、有るとも無いとも答えない場合、まずは「有る」と考えるのが自然なんですね

このため、WADAさんの開示請求が公開されると、野党合同ヒアリングの話もあって、左派の皆さんは「Dappiは内閣情報調査室と関係している!」「Dappiは内閣情報調査室!」と大騒ぎしたのです

これを受け、僕はかねてより「Dappiが所属しているのでは……」と噂されていた「放送法遵守を求める視聴者の会」について、WADAさんと同様の文面で開示請求をかけました

結果は……

"本件開示請求の対象となる行政文書は、当室の情報収集活動に関わるものであるが、本件対象文書の存否を明らかにした場合、内閣情報調査室の具体的な情報収集活動の実態が明らかになり、当室が行う将来の効果的な情報収集活動に重大な支障を及ぼすおそれがあり、ひいては我が国の安全が害されるおそれがある"

というわけで、Dappiさんのときと同じく「放送法遵守を求める視聴者の会」についても、内閣情報調査室は存在をボカした書き方をしたのですね

やはりDappi=「放送法遵守を求める視聴者の会」であり、2つは内閣情報調査室が運営しているのでしょうか?



検証の為の開示請求


……いやいや、まだ結論に飛び付くのは早すぎます

なにかを断定するには材料が不足しすぎているからです

そこで僕は、どうにかして疑惑を確信に変えられる材料はないか、考えに考えました

そしてついに検証方法を思いついたのです

その方法とは【内閣情報調査室に全く関係ないアカウント・団体のことを開示請求する】です

不開示になる確率は100%ですが、その不開示理由が知りたいわけですね

つまり、この不開示理由が「不存在」であれば、Dappiさんや「放送法遵守を求める視聴者の会」についての不開示理由は、なにかを隠すための【特別対応】だということになります

というわけで、今回も"Twitterにおける「Dappi」なるアカウントについて、内閣情報調査室が有する一切の文書"という文面で行政文書開示請求をかけてみました

その結果は……

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※開示請求をかけた「もふもふ動画館」は、かわいい動物動画をTwitterに投稿しているアカウントです

"本件開示請求の対象となる行政文書は、Twitterにおける特定アカウントに関わるものであるが、本件対象文書の存否を明らかにした場合、内閣の情報機関である内閣情報調査室の情報関心等が推察されることとなり、それによって、悪意を有する相手方が対抗・妨害措置を講じるなど、当室が行う業務の適正な遂行に重大な支障を及ぼすおそれがあり、ひいては我が国の安全が害されるおそれがある"

……あ、あれ?

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※開示請求をかけた「グローバルスポーツ医学研究所」は、「てもみん」を展開している会社です

"本件開示請求の対象となる行政文書は、特定の団体に関わるものであるが、本件対象文書の存否を明らかにした場合、内閣の情報機関である内閣情報調査室の情報関心等が推察されることとなり、それによって、悪意を有する相手方が対抗・妨害措置を講じるなど、当室が行う業務の適正な遂行に重大な支障を及ぼすおそれがあり、ひいては我が国の安全が害されるおそれがある"

……

……………

……………………ドンマイ、僕ヽ(´・∀・`)ノ


おわりに


さて、今回の開示請求で、Dappiさんや「放送法遵守を求める視聴者の会」の不開示決定通知が、なんら特別なものではない通常の返答の一部であることが明らかとなってしまいました

ですが、あくまでも、わかったのはそこだけです

Dappiさんが官邸と繋がっている疑惑や、Dappiさんと「放送法遵守を求める視聴者の会」が繋がっている疑惑自体が、晴れたわけではありません(内閣情報調査室との繋がりの疑いは一応は晴れました)

また、WADAさんによるDappiさんについての開示請求が話題になったため、内閣情報調査室が「アカウントや団体についての開示請求はすべてコピペ対応にしよう!」との方針にした可能性もなきにしもあらずです

今回の検証こそ残念な結果に終わってしまいましたが、だからこそ、情報を検証する大切さを学んだ気がします