諸般の事情により、メモ書きでの更新です※


新型コロナウイルスや検察庁法改正案の話題に隠れて、2020年の春は金正恩さんがしばしの間姿が見えなくなり死亡説が流れた季節でもありました

本邦でも多くのウヨが、いい加減なことを好き放題語り、「少なくとも重体」だの「死亡は確実」だの、根拠もなくピーチクパーチク囀ずっているのが目につきました

しかし皆さんご存知のように、金正恩さんが公の場に現れた画像が公開され、動画も公開、アメリカ大統領ドナルド・トランプさんが「私としては、彼が戻ってきて元気なのを見るのはうれしい」とまでTwitterに呟いたことから、もはや金正恩死亡説を信じている人は極わずかでしょう

今日は、金正恩死亡説(ハードラック)と踊った数多くの事例のなかから、とりわけヒドイのをひとつご紹介しましょう


画像と映像の間に


金正恩生存の画像が公開されるのと、映像が公開されるまでの間には、多少のタイムラグがありました

このため映像が公開される前は、「画像は合成写真!」との説がウヨの間を飛び交ったのです

その根拠として出回っていたのが、以下の3枚の画像
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1枚目。これは公式に発表された画像ですね

20200521_161910
2枚目。画像解析のため白黒にされていますが……おや?

20200521_161912
3枚目。やっぱり!金正恩さんの体を謎のオーラが覆ってるー!

このオーラのようなものは、画像を重ね合わせたときの「繋ぎ目」に現れる特徴らしく、故に「これこそ合成写真の証拠!金正恩は死んでいる!!」と吹き上がるウヨがいたのですね

だがしかし

同一場面での動画が公開されたことから、「合成写真説」はわずかな時に咲いた徒花となりました


ようするに画像はフェイクだったわけですねー

まあ、一般のネトウヨさんは馬鹿なので騙されるのは仕方がありません

さすがに論客を名乗る有名ウヨさんで、こんなバレバレのフェイク画像に釣られた人はいませ………あっ


フェイク画像に釣られた「文化人放送局」


フェイク画像に釣られたのは、ウヨいインターネット番組「文化人放送局」

出演者は生田よしかつさん、篠原常一郎さん、そして宮脇睦さんです

その時の映像をご覧ください


5:16~

生田「宮脇さんは、写真とかお詳しいそうで」
宮脇「あのー、今、例の(金正恩が)現れた写真について、合成じゃないかって話が出てきてますよね」
生田・篠原「はい」
宮脇「デジタル処理で重ねていきますから、その継ぎ目というか境目というのは、ちょっと解析すれば出てくるわけですよね」

(画面に、例の合成写真説のニセ画像をアップロードしたTwitterアカウントがうつしだされる。なお、映った文面でTwitter内検索しても、2020年5月21日現在は見つからない。おそらく削除されているのでしょう)

宮脇「そうすると、かなり不思議な、オーラみたいなものが見えるわけですよ」
篠原「そう!」
生田「これは宮脇さん、間違いなく将軍様のオーラですよ」
宮脇「なるほどー、これが聖家族のオーラなんですかね」
宮脇「近頃のAI技術というかデジタル技術というものは、そういうものまで、目に見えないものまでとらえるようになったのか……あるいは、やっぱりあの国の科学技術というのが……えー、どこまでふざけていいのかわかんなくなってきましたけど、まあこれからネット民がどんどん検証していくんじゃないですかね」


これは恥ずかしい(///∇///)

この放送があったのは、2020年5月2日の朝方。その生放送が終わり、アーカイブとして改めて公開されたのが夜

その間に金正恩生存動画が発表されていたので、余計に恥ずかしいです

それにしてもTwitterで出回ったフェイク画像をもとに「合成写真説」をとなえ、「これからネット民がどんどん検証していくんじゃないですかね(キリッ)」としちゃう宮脇睦さんっていったい……

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あっ、『正論』読者のおじいちゃんたちに"ネット世界を知り尽くしたITジャーナリスト"として教えさとす人でしたかw

ボロい商売なんだろーなー

Twitterで巡ってきた画像を、裏もとらずにそのまま信じてテキトーなことを喋るのって

そもそもITジャーナリストを名乗るなら、自分で画像解析くらいしろよなw