反米ウヨの故西部邁さんが晩年まで関わっていた雑誌『表現者』が、藤井聡さんの手によって『表現者クライテリオン』として生まれ変わったことは、その発行元である啓文社について書いたときに少し触れました


『表現者』に関連して、西部邁さんが生前力を入れていた活動が、もうひとつあります

それが「表現者塾」

政治・経済・社会・文化といった様々なジャンルにわたり多角的に保守主義を次世代に叩き込む、「真正保守の虎の穴」みたいなものですね(保守に真正もクソもあるか、とは思いますが)

藤井聡さんはもちろんのこと、『TPP亡国論』などの著作で知られる中野剛志さんもこの塾に参加していたのだとか

そんな表現者塾も2010年に栄光(?)の歴史に幕を下ろしました

あれから約10年……表現者塾の復活が『表現者クライテリオン』のメールマガジンによって発表されました

新生する表現者塾の代表は、『表現者クライテリオン』編集長で内閣官房参与を退職したばかりの藤井聡さん
他にも柴山桂太さん・浜崎洋介さん・川端祐一郎さん・富岡幸一郎さん・佐藤健志さん・施恒光さんなど『表現者クライテリオン』の編集・執筆陣が講師となります

会場は東京で、月に一度の開催。年会費は5万円(学生さんは半額)。会場に来られない人には会員限定の動画配信サービスもやるのだとか

おそらくこの動画には、啓文社や「美しい日本の憲法をつくる国民の会」と繋がりをもつ合同会社燦PROJECT(代表:岡田日美子さん)が絡んでくることでしょう(邪推)



まあ、ただの推測はおいておいて、少しメールマガジンの内容を見ていきましょう

メールマガジンに書かれた藤井聡さんの文章は、名文とまではいかないまでも、西部邁さんへの哀悼の念と、かつての表現者塾へのノスタルジーとが伝わってきて、とても心地好いです

藤井聡さんが参加していた当時の表現者塾は10人ちかい人数しかおらず、濃密な人間関係からの学びの体験は、たしかに得難いものがあったのでしょう

しかし、この文章を真に受けて新生表現者塾への参加を申し込めば、ガッカリしてしまうかもしれません

なぜなら、藤井聡さんの体験した表現者塾と新生する表現者塾では、様式がまるで違うからです

まず人数が違います
末期の旧表現者塾が毎回100人ちかくの塾生を相手に講演していたのを踏襲し、講義形式の塾となるようです

さらに頻度も違います
末期の旧表現者塾ですら週に1度の講義だったのに対し、リニューアル表現者塾では前述したように月1回

大学で例えれば、ゼミと大教室の講義以上の違いがあることになります

これでは藤井聡さんの体験した表現者塾の再現など、望みようがありません

そのことは藤井聡さんもわかっているのか、メールマガジンには"塾の後にはもちろん、会場の近くの酒場で
あれこれ話を続けることを考えています"とありますが、ハテサテ、大人数相手にどれだけうまく機能するか疑問です

もちろん入塾希望者が少なければ、僕の示した懸念も半分になるわけですが……

一応、ウヨい人のために入塾申込フォームがあるURLを下にはっつけときますけど、僕がネット左翼なことを抜きにしても、あんまお薦めできないなぁ