これまであまり時事ネタ・政治家ネタに反応しないようにしてきましたが、最近の沖縄をめぐるあれやこれやが余りにも腹が立つので、反応せざるをえません

特に2月24日に実施される県民投票をめぐる状況には、怒りを通り越して恐怖さえ覚えます

アメリカ海兵隊普天間基地の辺野古移設についての県民投票なのに、なぜ普天間基地のある宜野湾市で実施できないのか

保守系の首長が県条例の解釈をねじ曲げ、住民の投票権を奪い、ただただ首長の一存で県民投票を実施しないという、まさに中世ジャップランドを体現しているかのような事態です

しかもSNSやYouTubeのコメント欄などを見ると、右派の人間の多くが首長らの行為を肯定しているのだから呆れる他ありません
自民党にいたっては、肯定どころか県民投票を実施しないための抜け穴(県条例の曲解)まで指南していた疑惑があります

(県条例の「抜け穴」については、https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/kenmin-tohyoがよくまとまっています)

これは宜野湾市だけの問題でもなければ、実施しないことを表明している他の4市(沖縄、宮古島、石垣、うるま)だけの問題でもない。もちろん、沖縄だけの問題でもない

これは、この国の、日本の民主主義が崩れ去るかどうかの問題なのです

(1月25日追記。「賛成」「反対」に「どちらでもない」を加えた3択にすることになり、5市は県民投票参加を表明した。投票権はまもられたわけだが……なんか釈然とせんぞ)


国民投票と県民投票:右派のダブルスタンダード


2017年に日本会議国会議員懇談会の4代目会長に就任した、古屋圭司という衆院議員(自民党)がいます

彼は昨年12月、日本会議の別動隊である「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の集会でこんなことを語っていました

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"主権の存する国民が憲法改正の可否につき主体的に意思表示をして参加できる唯一の機会は国民投票。
だからこそ護憲派であっても「反対票」を投じてほしいと訴えればよいのであって、この国民投票に反対することはできない"

動画でこの発言を確認したい人は↓から


これは「国民の会」で「日本会議国会議員懇談会会長」が語った言葉なので、日本の右派政治家はだいたいこんな認識をしているとみなすべきでしょう

憲法改正の国民投票についての言葉としては、「一見すると」正しいことを言っているようにも見えます

しかし現行の国民投票法は、資金力・準備期間などの違いにより、改憲派が圧倒的に有利な法設計となっており、そのまま実施するにはあまりにも不公平です※

なにより国民投票は、まだ実施されることが決まってさえいません


つまり国民投票・県民投票に対する右派のスタンスは、以下のようにまとめられます

・「不公平な法設計」の「まだ実施するかどうかもわからない」国民投票に抵抗する左派を非難

・「実施されることが決定されている」県民投票は「法設計の抜け穴」を使ってでも回避する首長を称賛


……これは右派や自称中道がなにより嫌っているはずの「ダブルスタンダード」ではないでしょうか?

もしかすると「左もダブスタじゃないか!」というDD論(どっちもどっち論)を唱える阿呆もいるかもしれませんが、そんな阿呆は「不公平な法設計」&「まだ実施するかどうかもわからない」の文字列を100回読み返して前提条件を確認してください

あと、一応断っておきますが、古屋圭司議員自身は沖縄の県民投票について何もコメントしていません
自党のやらかした抜け穴指南などについてどう思っているのか聞きたいところではあります


※憲法改正の国民投票がいかに不公平にできているかは、本間龍さんの著作が詳しいです。政治バーチャルYouTuber「みーちゃん」の動画https://youtu.be/t6lL4kzf650も良作です