2011年の震災・津浪により原発事故が起き、多くの福島県民が県外に避難しました
「TOKIO」のDASH村から4キロ弱ほど南に位置する葛尾村(https://www.katsurao.org)も全村避難となった福島県の村のひとつです

高齢化・過疎化のせいで震災前ですら1500人ていどしかいなかったという葛尾村民たち
2016年6月の避難指示解除後でも、多くの村民は葛尾村に戻らない選択をしています

そんな過疎の村に、葛力創造舎(かつりょくそうぞうしゃ)という一般社団法人が入り込んでいます

葛力創造舎のホームページ(http://katsuryoku-s.com)によると、"通常なら持続不可能と思われるような数百人単位の過疎の集落でも、人々が幸せに暮らしていける経済の仕組みを考え、そのための人材育成を支援する団体"であり、"葛尾村をはじめ、極端な過疎に悩む福島県双葉郡の原発事故被災地を中心に活動しています"とのこと

「一見すると」とても素晴らしい団体のように思えます

葛力創造舎代表の下枝浩徳さんが1985年生まれとまだ若く、メディア映えするためか、NHKや日本テレビ、地元新聞や福島県の広報紙、その他多くのメディアで肯定的にとりあげられてもいます

特にハフィントンポスト和田千才さんの記事は良記事で、「世の中にはまだこんなに素晴らしい人がいるんだ」と思えてきます

これほど多くのメディアに肯定されるということは、きっと本当に素晴らしいこともしているのでしょう

しかし世の中、良い話の裏にはなにかあるというもの

葛力創造舎は、復興・地域活性化の影に隠れて、村の若者たちに右翼思想を植え付けているのです


葛力創造舎のウヨ育成塾「葛力創造塾」=「株式会社キャリアコンサルティング」


先にも引用したように、葛力創造舎は人材育成のための団体です
その柱として、葛力創造舎では「葛力創造塾」なる30歳までの男女を対象にした講座を開いています

ホームページには"持続可能な地域づくりの第一歩は人づくりと考え、地域を担う次世代人材を育成する「葛力創造塾」を2017年度より開講しました"とあります

この「葛力創造塾」では、初級編として「コミュニケーション講座」を、中級編として「マネジメント講座」を開いているのですが……

おやおやおや~?
どーにも気になる文字列がありますねえ

・コミュニケーション講座:木鶏クラブ
・マネジメント講座:日本の良さ(皇室)

「木鶏クラブ」とは、ウヨ系の出版社である致知出版社発行の雑誌『致知』愛読者の会のこと

ウヨい出版社といっても青林堂やハート出版のような下品さはなく、明成社や展転社のような露骨さもないので、まさに右翼講座初級編にはうってつけ

歴史小説や大河ドラマで歴史を知った気になっているイタい経営者なんかが致知出版の本をよく読んでるイメージです(←偏見)

うちのブログとの関係で言えば、以前とりあげた記事で少し触れた「夢甲斐塾」の上甲晃さんが致知出版で本を出されています



さて、お次はマネジメント講座の「日本の良さ(皇室)」ですが……まあ、これは説明不要でしょう
子ども古事記プロジェクト」の小坂達也さんみたいに、「2700年続く皇室のある日本スゴイ」をやらかしちゃってるに違いありません


さてさて、葛力創造舎がなぜ葛力創造塾で右翼教育をしているのか?

不思議ですねー、怖いですねー

実はその答えも先にあげたURL先に書いてあります

それは「株式会社キャリアコンサルティング」が葛力創造塾の講座を請け負っているからなのです


株式会社キャリアコンサルティングとは


株式会社キャリアコンサルティングは若者にカルト的な右翼教育をほどこすことで有名な会社です

いうなれば、ウヨ業界の虎の穴

「コミュニケーション能力・リーダーシップが身につく」として、社会人から学生まで若いもんを引っ張りこんで自社の教育を受けさせ、片っ端から右翼にしていきます

しかも、高額な月謝をとりながら

株式会社キャリアコンサルティングの代表的な講座である「しがく」は月額16200円
若者が手を出すには、ちょいとしんどい料金ですよね
(一応断っておくと、葛力創造塾は良心的な値段です。撒き餌かな?)

まあ、https://bit.ly/2AvVQZEによると"消費者が「お金がない」と断わると当該事業者の人材派遣への登録を勧める"というカラクリになっているので、無問題DEATH

「せっかく高額を払ってんだから……」という心理が働くのか、「しがく」の人たちは右翼教育を存分に吸収し、まあ見事にウヨくなってしまうようで

その成果は、毎年2月に開かれる「くにまもり演説大会」によく表れています
これはウヨい演説をしてウヨいジイ様たちをどれだけ悦ばせられるか競う大会ですね
一般参加もできるようですが、まあたいがいが「しがく」をはじめ株式会社キャリアコンサルティングの講座を受けている人が参加者です

森友学園・塚本幼稚園の異常な教育を礼賛している演説(2012年)がありますので、動画を埋め込んでおきます(登壇者は青山繁晴さんの秘書の旦那さんですね)


下枝浩徳と株式会社キャリアコンサルティングの関係


株式会社キャリアコンサルティングから葛力創造塾に講師として派遣されている川端隆拓さんが、またスゴイ

大物です

彼は株式会社キャリアコンサルティングで働くかたわら、「日本青年会議所」や「美しい日本の憲法をつくる国民の会」などと結びついている「にっぽん憲法プロジェクト」=「東京ダイアログEXE」のメンバーなんですね


それにしても、なぜ葛力創造舎代表の下枝浩徳さんは株式会社キャリアコンサルティングなんかと手を組んだのでしょうか?

しかも川端隆拓さんのような大物を定期的に招集できるなんて、並大抵のことじゃありません

下枝浩徳さんとは、いったい何者なのでしょうか?

……実は、下枝浩徳さんもまた「しがく」で学んだ株式会社キャリアコンサルティングファミリーの一人なんですね

先に述べた「くにまもり演説大会」にも出場経験があります
(他の出場者とは違い、皮肉抜きで感動できる内容です)

株式会社キャリアコンサルティングの代表取締役社長である室舘勲さんのブログでは、「しがく」の出世頭である下枝浩徳さんのことが自慢気に語られていますね

上記のブログで語られている、下枝浩徳さんの出場したとかいう「土光杯」は、フジサンケイグループのやっている弁論大会のことです
株式会社キャリアコンサルティング関係者は、ほぼ毎年この「土光杯」に複数人出場していますね


また、室舘勲さんのブログの別の日(https://c-consul.co.jp/blog/archives/7118/)には、下枝浩徳さんに招かれ葛力創造塾で講義した模様が語られています
その内容はというと……

・国護りの話
・靖国神社の話

だというのだから、まあなんともウヨウヨしい……


感想


あえて詳細は書きませんでしたが、各種の報道から、下枝浩徳さんと葛力創造舎が福島の過疎の村のために尽力していることは間違いありません

しかしまた、株式会社キャリアコンサルティングの尖兵として右翼教育に勤しんでいることも事実としてあります

こういうのを「カルトが過疎地をのっとるときの手口だ!」と批判するのは簡単ですし、事実、統一教会なんかが地域活性化を名目に過疎地に入り込もうとしていることは猫島の一件(https://dot.asahi.com/wa/2017042100009.html?page=1)で明らかなわけですが……

どうも、僕、各種報道記事を読んでいるうちに下枝浩徳さんを気に入ってしまいまして……

せめて株式会社キャリアコンサルティングと手を切ってもらえれば、と思います