福田富昭(ふくだ・とみあき)

福田富昭さんとは……

・レスリング界の偉い人
・パワハラ告発を受けても「(告発は)あたらない」とどこかの誰かのモノマネをして問題になった→その後、陳謝

・ビジネスの世界でも成功をおさめており、ユニマットコーポレーション(現在のジャパンビバレッジ)や五洋インテックスなどの代表取締役を歴任した
・ドンキホーテの社外取締役でもある(ちなみにドンキホーテ社外取締役には高校保健副教材「妊娠のしやすさ」グラフを改竄した吉村泰典さんもいる)

・スポーツ界から神社界(ウヨ業界)、反社会勢力まで幅広い人脈を誇っている

当ブログではスポーツ関係の話は脇に置いて、主にウヨ業界における福田富昭さんの活動について述べる


ウヨ業界の福田富昭


・なんといっても日本会議の別動隊である「美しい日本の憲法をつくる国民の会」代表発起人の一人、ということがあげられる
設立総会においては、そのネームバリューもあってか、閉会の挨拶という大役をまかされている


「世界中で日本を代表して、日本人として、日本に誇りをもって、そして、日の丸をひとつでも多くあげるために世界中と戦ってまいりました!」
日本会議の別動隊での発言でなければ聞き流すていどのものなんだけど、場所が場所だけにすごく気持ち悪く感じちゃうね☆

・福田富昭さんと「国民の会」を結びつけたものは何か
それが「国民の会」事務総長である打田文博さん(神道政治連盟会長・日本会議評議委員)だ
実は二人は大の仲良しなのである
打田さんが宮司をつとめる小國神社(静岡県) の行事には、吉田沙保里さんや伊調馨さんなど有名女子レスリング選手が派遣されるほどだ

・では、福田さんと打田さんを結びつけたものは何なのか
それが神社本庁職員宿舎不正転売疑惑の渦中にある不動産会社ディンプル・インターナショナルの社長、高橋恒雄さんだ

・福田さんと高橋さんは大学のレスリング部で先輩後輩の間柄。しかも高橋さんは全日本女子レスリング連盟の理事をつとめていたこともある、福田さんにとってはまさに盟友と呼べる存在だ

・そして打田さんと高橋さんはかつて上司部下の間柄だった。2人は20年以上のながーいお付き合いである

・高橋さんが社長をつとめる会社がもうひとつある
それが日本メディアミックス社だ(ディンプル社と日本メディアミックスは住所も同一である)

・日本メディアミックス社の創業者は福田さん。福田さんの誘いもあって、竹田恆和JOC会長が取締役についていたことも

・福田さんは社長の座を高橋さんに譲り渡したあとも、取締役としてつとめている


日本メディアミックス社の業務

日本メディアミックス社の業務は以下のとおり

・神社の自販機ベンダー(ジャパンビバレッジの経験が活きてるネ!)

・「御神紋チョコレート」の発売

神紋とは神社の紋章のこと
ようするに家紋の神社バージョン
"神社の御神紋が入ったお菓子は、「御紋菓」と呼ばれ、「無病息災」や「厄払い」を祈願することにもなるというだけに、神社界との深い信頼関係がなければ販売が許されるものではない"のだそうな

なお、前述した小國神社の「御神紋チョコレート」もあり、これは縁結びに効くとのことだ
(小國神社『玉垂』47号より)


・皇室ヴィジュアル誌『皇室』の発売

『皇室』は神社本庁が中心となって創刊した季刊誌だ
そもそも日本メディアミックス社は、この『皇室』を販売する主体として創業されていた
藤生明『徹底検証 神社本庁』に掲載された稲貴夫さんの「檄」(神社本庁職員宿舎不正転売疑惑を告発する文書)によると、創刊の際に神社本庁と日本メディアミックス社との間でなんらかのトラブルがあったらしい

現在は神社本庁の手を離れ、打田さんが理事をつとめる日本文化興隆財団が『皇室』をつくっている
発売権は日本メディアミックス社と扶桑社の2社がもっており、前者が直販・定期講読を、後者が編集・発行・書店売りを担っている
直販・定期講読をしているのは、もちろん神社関係者が主である
神社関係者の注文の取りまとめは、打田さんの相棒(田中恆清さん)が総長をつとめる神社本庁がやっており、神社本庁傘下(被包括団体)の神社は嫌でも買わざるをえない仕組みだ

ほぼほぼグループ・関連会社のみで完結する「絶対儲かるビジネスモデル」であるが、それは神社関係者の犠牲の上に成り立っているのである


福田富昭、黒い交際の噂


2018年『週刊文春』5月3日/10日号には、福田さんの危険な交遊関係が暴露されている
それによると……

・仕手集団のリーダー加藤暠さん(故人)との繋がり
"加藤氏率いる誠備グループが一世を風靡した80年前後、(中略)加藤氏が日大レスリング部にボディーガードを頼んだ縁で福田氏と知り合った"←これビビる。レスリング部は反社会勢力の用心棒かよ

・山口組の元最高幹部・大石誉夫組長(故人)とも親しい付き合いをしていた。大石組長が関わる裁判では、福田さんだけでなく高橋恒雄さんの名もあげられていた

・福田さんのビジネス界における師匠は「シグ片山」(故人)なる怪しげな人物。ペーパーカンパニーの社長としてロッキード社にニセ領収証を出し、「ロッキード事件」で名前のあがった人だ

立花隆『田中角栄研究全記録』には、福田さんの師匠であるシグ片山さんのことが詳しく書かれている
シグ片山さんは日系アメリカ人2世
大戦中はOWI(戦時情報局)職員として働き、終戦後は占領軍職員として戦犯追及や隠退蔵物資摘発などをしていたらしい
民間人となってからは、本業としてユナイテッド・スチール社を経営していた
ユナイテッド・スチール社はベトナム戦争時にはアメリカ軍の指定業者となって屑鉄輸入で大儲けしたようだ
ユナイテッド・スチール社は自動販売機オペレーター業務もしていた。のちに自動販売機業務は分社化され、ユニマットコーポレーションが生まれた 

文春によれば、福田さんはユナイテッド・スチール社の取締役であり、ユニマットコーポレーションとなってから社長に就任したとのこと

なお、立花さんはロッキード事件におけるシグ片山さんの役割を「本当にニセ領収証だけの存在か~?」と疑っているが、それはまた別の話

ともかく、そういうなんとも怪しげな人物が福田さんの師匠なのである


参考:
・藤生明『徹底検証 神社本庁』
・東京新聞平成29年10月18日朝刊
・『週刊ダイヤモンド』2018年3月24日号