海上自衛隊幹部学校の外部講師がヤバイ

自衛隊のネトウヨ化が止まりません
 
ネットメディアVICE JAPANによる報道(https://jp.vice.com/news/crisis-of-self-defence-forces-01)で、市民・竹田恒泰さんの弟子を名乗る古事記アーティスト吉木誉絵さんが、海上自衛隊幹部学校の客員教授(2016年6月から一年間)に迎え入れられたことを知り、驚かれた人も多いのではないでしょうか
 
一連の記事は自衛隊のネトウヨ化に警鐘を鳴らす優れたものでありましたが、ネトウヨ化がつい最近のことのように誤読してしまったオッチョコチョイがいました
 
僕です
 
しかし、吉木さんを客員教授にした海上自衛隊幹部学校のホームページを見て、真実に気づきました
自衛隊のネトウヨ化は、もっとずっと以前からのものなのだ、と
 
その根拠は、外部講師にあります
 
海上自衛隊幹部学校では、数ヶ月に一度、外部から講師を呼んで講義をしてもらっています
“各界の有識者による講話を通じて、ものの見方・考え方に関する視野の拡大を図”ることを目的とした、れっきとした教育課程の一環であります


この外部講師が問題でして……
 
日本会議の広告塔:櫻井よしこさん


そして本日とり上げる門田隆将さん
 
このウヨ界の大物3人の登壇が際立って多いのですね
 
特に櫻井さんは、ホームページで確認できる限りにおいて、2012年にはすでに登壇しています。門田さんは2013年が最初ですね(あくまでもホームページ掲載分なので、もっと昔からなのかもしれません)
 
 

門田隆将さんについて

 あまり僕の好みのタイプのウヨではないので簡単に……
 
門田隆将さんといえばウヨ系のジャーナリストです
もともとは『週刊新潮』の記者で、退社後は光市母子殺害事件遺族の本村洋さんを描いたノンフィクションや日本スゴイ系の歴史本などを書いていました。3.11の震災の際には、福島第一原子力発電所事故後の状況を現地で取材して著作をものにしています
 
運命が大きく動き出したのは2014年
朝日新聞の「吉田調書誤報問題」で一躍ウヨ界の脚光を浴びます
よせばいいのに同時期に話題になっていた慰安婦問題でも朝日新聞を攻撃
後にはモリカケ問題でも朝日新聞を攻撃しています
そして今やすっかりウヨ界の大物です
 
 

門田隆将、海上自衛隊幹部学校で『新潮45』休刊を大いに語る

 前置きが長くなりましたが、ここからが本題です
2018年11月16日、門田さんは例によって例のごとく海上自衛隊幹部学校にお呼ばれしました
 
演題は「『新潮45』休刊騒動が示したマスコミの岐路」
 
杉田水脈議員が『新潮45』2018年8月号において「LGBT支援の度が過ぎる」なる怪文を発表したことに端を発する騒動について語ったようです
門田さんといえばhttps://blogos.com/article/327447/において、杉田議員を擁護した者の一人
その擁護の仕方があまりにも稚拙なテンプレだったことから失笑をかったことで知られています
 
曰く「誤解をまねいた」
曰く「一部を切り取って批判するな」
 
なんとまあ、どこかで見たことがあるような主張
あれは誤解でもなければ発言の一部を切り取った批判ではないことくらいわかりそうなものなのですが……
 
前者は論外。人間を生産性の概念でとらえ、選別する言葉のどこに誤解する余地があったのでしょうか
解釈が分かれるとすれば「杉田議員には差別する意図があったor杉田議員には差別を差別と判断する能力すらないので、差別する意図はなくとも結果的に差別してしまった」のどちらかになるのでしょうが、そんなこたーどーでもいい話でしょう
 
後者については、まるで逆です。
杉田論文の一部はおろか杉田論文それ自体さえも飛び越え、杉田議員擁する自民党のマイノリティ観およびそれを許容する日本社会という大きな文脈のなかで批判されていることが、門田さんにはまったく理解できていないように思えます
 
また、門田さんは『新潮45』が批判を受けて休刊した件にもえらくご立腹のようで、
「新潮ともあろうものがなんであんなことくらいで休刊しなきゃならないんだよう。批判には毅然とした態度でのぞめよおー」
的なことも述べています

ここだけを切り取れば一理くらいはあるかもしれないけど、杉田議員擁護からの文脈として見たらアウトですね✩
「差別する自由をくれ」と言っているようにしか見えません
 
 
そんな門田さんが、海上自衛隊幹部学校の皆さん相手に『新潮45』騒動をどう語ったのか……
ホームページにはこうまとめられています
 
 "『新潮45』休刊騒動を題材として、現在マスコミが立っている岐路についてご講話を頂きました。
その中でも特に、「言論・表現の自由」について、読者側の「自由な思想空間」が侵されているという、問題の本質をつかれたご指摘は、本校学生・職員にとって非常に啓蒙されるものであり、大変意義深く、得難い機会となりました"
 
ようするに門田さんは先述したhttps://blogos.com/article/327447/と同じようなことを海上自衛隊の生徒さんたちに語り、「言論・表現の自由」が岐路に立っているとぶったわけなんですね
 
……そうかー、啓蒙されちゃったかー☆
 
 
ところで海上自衛隊幹部学校のホームページには教育課程のことを
"幹部学校では、上級の部隊指揮官又は幕僚としての職務を遂行するに必要な知識及び技能を修得させるための教育訓練を行っています"
としてあるのですが……
 
門田さんの『新潮45』話、教育課程に必要だったんでしょうか?


(2019年9月5日追記)
海上自衛隊幹部学校の外部講師の件で良い記事が出ましたのでURL貼っておきます