内田智(うちだ さとし)

元「新しい歴史教科書をつくる会」のウヨい弁護士

日本会議コアメンバーと同じく、「生長の家」系の「日本青年協議会」出身
「生長の家」そのものは穏健な教団に変わっているが、いまだに教祖・谷口雅春さんのファナティックな教えを守っている原理主義者が「日本青年協議会」などの団体である
「日本青年協議会」は日本会議の実働部隊である

そうした出自もあってか、内田さんは朝日グレンデール訴訟(http://www.ianfu.net/contents/contents000.html)をはじめ多くのウヨい裁判で活躍している


主な役員等

・日本会議の別動隊「美しい日本の憲法をつくる国民の会」事務局次長

・「21世紀の日本と憲法」有識者懇談会(民間憲法臨調) 運営委員

・『週刊金曜日』2018年11月23日号では"神社本庁の顧問弁護士"と明言されている(追記:『月刊レコンキスタ』平成31年2月号では"数年前から神社本庁の顧問弁護士"とある)

・まほろば教育事業団 理事(「親守詩普及委員会」運営組織のひとつ)

・「日本興隆文化財団」&「生長の家社会事業団」理事

・改憲派弁護士たちによる「憲法改正発議研究会」に参加

・変わり種なところでは、「環の会」という養子縁組あっせん事業等を行っているNPO法人で顧問をつとめているゾ
「環の会」は特別養子縁組制度を利用し、養父母から多額の寄付金を受け取っていたことで2013年に問題となった団体のひとつだ

教育に口出しする内田智さん

・前述したように内田さんはかつて「新しい歴史教科書つくる会」の理事をつとめていた
しかし2006年の「つくる会」分裂の際には、副会長だった八木秀次さんらとともに辞任している

関連:

・「つくる会」初代会長 西尾幹二さんは「生長の家系の活動家なのに素性を隠して「つくる会」に潜り込んだ四人組」の一人として内田さんを名指しで批判している(西尾幹二『保守の怒り』など)
内田さん以外の「四人組」は新田均さん、松浦光修さん、勝岡寛次さん
事務局長だった宮崎正治さんが「つくる会」を解任されそうになったときに、この「四人組」が暗躍したと西尾さんは主張する(宮崎さんもまた「日本青年協議会」の活動家であった)

・「つくる会」を離れたあとは、育鵬社をサポートする有識者グループ「教科書改善の会(代表世話人は屋山太郎 日本戦略研究フォーラム会長)」賛同者の一人に名をつらねた
(「四人組」のひとり松浦光修さんのブログより)

・また、日本教育再生機構(育鵬社教科書を主導)の評議員にも就任
機関誌『教育再生』で八木秀次さん相手に英語教育を語ったことも

・「つくる会」が育鵬社に盗作されたと大騒ぎした問題では、育鵬社側代理人をつとめ、醜い争いをみせた


内田智さんの法廷闘争

・冒頭でも述べたように、変質した「生長の家」と内田さんのような原理主義者とは別物である
原理主義者団体には「谷口雅春先生を学ぶ会」「新教育者連盟」「生長の家社会事業団」「光明思想社」などがあり、これらを「生長の家本流運動」と呼ぶ
内田さんは「生長の家本流運動」のために、谷口雅春さんによる『生命の実相』の著作権等をめぐって「生長の家」と戦い勝利している

・「つくる会」分裂当時、内田さんは「百人斬り訴訟」で弁護団の一員をつとめていた
稲田朋美議員が主任弁護士をしていたことでも有名な裁判だ
弁護団団長は現在「つくる会」の会長をつとめる高池勝彦さんである
上記記事の「百人斬り訴訟を支援する会」主催イベントに出席しなかったのは、やっぱり「つくる会」分裂のゴタゴタが原因だろうか?

・2013年に安倍総理が靖国神社に参拝したことに絡み結成された「英霊を被告にして委員会」の弁護団の一員。団長は高池勝彦さん

・菅野完『日本会議の研究』出版差し止め訴訟で原告側代理人。原告は「生長の家」元幹部の安東巖さん
(藤生明『徹底検証 神社本庁』や他の報道より)

ケント・ギルバートさんと山岡鉄秀さんが立ち上げた「朝日新聞英語版の『慰安婦』印象 操作中止を求める有志の会」(https://stop-asahi-propaganda.jimdo.com)の
連絡先は内田さんの弁護士事務所(https://bit.ly/2rbQL3Z)

神社本庁が職員宿舎を格安で転売した疑惑について、内部から声あげた幹部職員が2名いた
この幹部職員2名を神社本庁が不当に懲戒処分したとされる問題があり、裁判にまで発展している
内田さんは被告である神社本庁の代理人をつとめている

ちなみに原告2人を支援するために立ち上げられたのが「神社本庁の自浄を願う会」であり、代表は高池勝彦さん(藤生明『徹底検証 神社本庁』より)
ウヨ弁護士同士のドリームマッチといった様相をていしている


おわりに

内田さんは弁護士になりたてのころ、東京弁護士会の機関誌にこんな意気込みを書いている
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"弁護士活動を通して高潔な人格を完成させる"

果たしてその目標は達成されているのであろうか