三好達(みよし・とおる)

元・最高裁判所長官(1995~1997年)にして日本会議会長(2001~2015年。後任に田久保忠衛さん)だった人

裁判官時代の経歴はこちら: 

さすがに年齢が年齢(1927年生まれ)なので、もはやあまり活発な動きはされていないが、現在もいくらかウヨ系の肩書きをもっている

主な役職

・日本会議名誉会長

・天皇陛下御即位三十年奉祝委員会 顧問

・皇室の伝統を守る国民の会会長(第二次安倍政権以降はたぶん活動してない)


・靖国神社総代


最後の「靖国神社総代 」についてちょっとだけ説明する

靖国神社には「崇敬者総代会」というものがある
最高意思決定機関として靖国神社の運営方針を決定しているのがここだ
崇敬者総代会の定員は十名
総代は崇敬者のなかから選ばれる

2005年の崇敬者総代会メンバーを見ると、社会的地位は必須条件みたいね

んで、崇敬者というのは、ひらたく言えば神社の信者のこと(厳密に言えばちょっと雑な説明だけど、まあええやろ)


愛媛県靖国神社玉串料訴訟


三好さんは最高裁判所長官最後の年、愛媛県靖国神社玉串料訴訟の裁判官をつとめている
社会の教科書にも載っている、「愛媛県が靖国神社に玉ぐし料を払っているのは、憲法に定められた政教分離に違反しているか否か」をめぐって争われた有名な裁判だ

うん、そうなんだ……
靖国神社の信者が、あの裁判の裁判官をやってたんだ(しかも長官ですよ長官)

もちろん裁判の結果は違憲

三好さんは「違憲じゃないよー」と頑張っていたんだけど、さすがに他の裁判官たちがそれを許さなかったようだ

愛媛県靖国神社玉串料訴訟について詳しく書いてくれている人がいたのでリンクをはっておく

しっかし、私情はさみまくりの裁判やって定年退官→日本会議&靖国神社の偉い人ってすさまじい経歴だな……

教育基本法改正

三好さんが日本会議会長だったころの、日本会議が関わるもっとも大きな出来事といえば、第一次安倍政権下で行われた教育基本法の改正(2006)だろう

ファナティックな者が民主主義を侵そうとする場合、まず教育とメディアを握ろうとするのが常である
だからウヨい人々にとって教育基本法改正は長年の悲願であった
特に教育基本法への「愛国心」の明記は、ウヨい人々にとって絶対に成し遂げなければならないことであった

日本会議は「新しい教科書をつくる会」等とともに安倍政権に協力、教育基本法改正に邁進した
そして成し遂げた
新教育基本法には"我が国と郷土を愛する"の文言が入った

2007年、三好さんは『正論』11月号において、教育基本法を改正に力を尽くした理由をこう述べている

"今の日本人のままでは適正な憲法改正はできない。まず教育基本法を改正し、国民意識を立て直した上で憲法改正に臨むべきだ"

教育基本法改正からすでに十年以上過ぎた
教育基本法改正下の教育をうけた世代はまだ少数派だが、憲法改正の機運は確実に高まっているように見える